任侠映画に憧れ出発した旅はやがて小劇場という空間に立って居ました。俳優修業という旗印の基に座禅を取り入れ、世界の名作（シェイクスピア原作）ウィンザーの陽気な女房たち、オセロー（エミリブロンテ原作）嵐ヶ丘その他沓掛時次郎まぶたの母等・・・主役又はそれに準ずる役を演じて、深く演劇にのめり込んでしまいました。・・・そしてしばらく途中下車をして子育てという時を過ごしましたが・・・やがて商業演劇という舞台に立ち、プロとしての再スタート。常に半歩でも一歩でも前進しなければ通用しない厳しい指導者のもとで、一生懸命、三十年出演させていただきました。
俳優修業という険しい道に終わりはありません。今立っている場所が入口だと思い、風来流れ旅は続いて行くでしょう。